髪の毛

母が悪性リンパ腫にかかるまで、抗がん剤のことなんてほとんど知りませんでしたが、それでも【抗がん剤の副作用=脱毛】というイメージは強くありました。だから主治医から治療計画を聞かされた時には、正直なところ、ちょっと抵抗がありました(脱毛だけが理由ではありませんが)。

初回の化学療法はCHOPでしたが、2週間くらい経った頃に脱毛が始まりました。布団や枕、ベッドの周りは抜け毛でいっぱいになりました。
ガムテープや、コロコロ(粘着テープのローラー)で掃除していましたが、掃除しても掃除してもすぐに抜けて散らかるので大変でした。1番不快だったのは(私が思うには)、抜けた髪が病衣の襟から入ってチクチクすることだったと思います。

母はもともと髪が薄い方で、部分かつらも持っていましたし、育毛剤も使っていました。だから髪への思い入れは強かったと思うのですが、脱毛に対しては、意外にあっさりしていました。抜けていく髪に未練たらたら?と思いきや、『さっさと抜けてしまって欲しい』と。それほど抜けていく過程は不快だったんでしょうね。

脱毛対策にと、今までいろんなことをしてきました。大雑把にですが・・
  • 脱毛が始まる前に、髪を短く切った。
  • バンダナを準備した。
  • タオルで帽子を作った。
  • かつらを買った。
  • 帽子(既製品)を買った。
  • 帽子を作った。

1はしておくべきでしょう。同じように抜けても長いのと短いのとでは、処理の手間暇も、衝撃度も雲泥の差があると思います。

2は1番お手軽な方法です。バンダナならどこでも手に入るし、病室でちょこっと洗濯することもできます。

3はあまりオススメできません。簡単に作れて肌触りも良く、最初は良かったのですが、抜けた毛がタオルに差さり、取り除くのが大変だからです。

4は治療の初期段階、なるべく早いうちが良いと思います。 母の場合は院内の美容院で購入したのですが、抗がん剤の治療が進むと体力的に難しくなってきたので、早い段階で購入して正解でした。まだ実際に使ったことはありませんが、『かつらを被って出かけたい』・・と治療の励みにもなると思います。

母は【医療用かつら】を購入しましたが、医療と聞くと特別なものと思いがちですが、普通のかつらと変わりありません(それではなせ医療用かつらと言うのか?・・理由はよく分かりませんが)。 値段は5万円くらいでした。カタログで選んで、実際に数点取り寄せ、試着してスタイルや色などを確認した上で、最終的に決定しました。 血液専門の診療科がある病院ならば、そこそこの規模の病院だと思うので、院内に美容院などもあるでしょうけど、無ければ看護師さんに相談してみるのも良いでしょう。

ちなみに母が購入したものと同じかつらがネットでも販売されていました。こちらのe-hair.jpというお店です。通販だと安いのかな?と思いましたが、値段は美容院で買った場合と同じでした。それならばカタログでは正確に分からない毛色や質感を自分の目で確かめた上で買えたので、美容院の方がお得な気がしました。

5はハッキリ言って探すのが難しいです。好みの問題もあるでしょけど、素材が布のものは全くありませんでした。ニットキャップはあっても素材がニットなので、3のタオル帽子同様に毛が入り込んで手入れが大変だし、脱毛した地肌には肌触りがよくないと思います。

そこで最終的に行き着いたのが、6の自分で作るという方法です。布は柔らかいジャージを使いました。女性の場合、頭囲は58cm~くらいだと思うので、とりあえず60cmで作りました。洗濯を繰り返すと縮むかな?と思ったので・・。

6枚はぎ(実際には手抜きで1枚になっていますが)なので、頭頂がきれいな円になるように1つの角を360度÷6=60度にしました。とんがり帽子が好きな人は、数字を小さくすれば良いと思います。
帽子の裾を折り返したい場合は長めに、そうでない場合はちょうどの長さにすればOKです。
私は縫い目が外にでるのが嫌だったので(見た目も悪いし、洗濯の繰り返しでボロボロになりそうだったので)、同じものを2枚重ねてリバーシブル仕様にしました。

帽子の型紙

完成写真

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