感謝すること

私は今までどちらかというと、あまり人に頭を下げることはないタイプの人間でした。今思えば、ありがたいことが身の回りにあふれていても、それが当然くらいに思っていて、そのありがたさに気が付いていなかったのです。母が悪性リンパ腫という病気になって、感謝することの大切さに改めて気がつきました。

初めて母の口から病名を聞かされた時、母はもう助からないと思っていました。ネットや本で病気について勉強をするにつれて、後にそれは間違いであることに気がつきましたが、その時は本気でそう思っていました。母がいなくなってしまう・・・どうしよう、どうしよう、そんなことばかり考えていました。
そうなんです。私はこの歳(30)になっても母に対して依存している部分が多く、何でも母に相談したり、母の力を借りていました。こんな状況になって、改めて母の偉大さに気がつきました。母はいつでも娘である私や、兄や弟のことを気に掛けてくれていました。

今は他県に離れて暮らしていますが、もう少し近くに住んでいた頃は、家事や子育てに休みが欲しくなると、月に1回くらい実家で母のお世話になっていました。母は遠くの人と結婚したので、1年に1回実家に帰れるかどうかという状況で私たちを育ててくれたのに、私は母に甘えっぱなし。そんな私ですが、帰ると言えば母は快く出迎えてくれて、のんびりさせてくれました。

今の辛く苦しい状況の中、私の心の支えは2人の可愛い子供たちです。子供たちがいなければ、私は未だに毎日泣き暮らしていたかもしれません。子供たちをギュッと抱きしめると、何だか私の方が安心してくるのです。きっと母もこんな愛情をもって、私たちを育ててくれたに違いない・・。
ちょっと遅い反抗期ですが10代後半頃、母の言葉がうっとうしくて仕方ない時期がありました。私も親になった今、親の気持ちがやっと分かるようになりました。母を困らせるようなことばかりしていた自分を恥ずかしく思います。

2回の出産前後とも母にお世話になり、普段何かあればすぐに相談し、体調が悪い時には2時間かけて電車で来てもらったこともあったし、度重なる引越しの時はいつも手伝ってもらい、私が子供たちを連れて帰省するためにわざわざ迎えに来てもらったこともありました。
今、自宅の部屋の中を見渡してみても、出産前に子供のために一緒に作った人形、母に付き添ってもらって撮りに行った子供の写真、母が送ってくれる化粧品・・、身の回りはみごとに母に関するものばかりです。

そして今、母以外にもいろいろ感謝したいことがあります。一生懸命母の治療に当たってくれる主治医、お世話をしてくれる看護師や助手さん、毎日のようにお見舞いに行ってくれる近所の人たち、遠くから母のことを思ってくれる伯母や叔父(母の姉や弟)、そして心配してくれる大勢の人たち、みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

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