治療で起こる副作用について

化学療法の副作用

抗がん剤による副作用は、投与直後に現れるものと数日経ってから現れるものがあります。副作用を完全に防ぐことは難しいのですが、吐き気止めなど症状を抑える薬を早めに使ったりして対処することができます。副作用で最も怖いのは白血球が減って抵抗力がなくなることです。清潔に気を配り、感染症を防ぐことが大切です。

投与当日
  • アレルギー反応(息苦しさ、めまい、発熱、発疹)
  • 不整脈
  • めまい
  • 吐き気、嘔吐
2~3日
  • 全身の倦怠感
  • 食欲不振
  • 吐き気、嘔吐
7~14日
  • 口内炎
  • 便秘、下痢
  • 胃の不快感などの消化器症状
14~28日
  • 皮膚の黒ずみ
  • 脱毛
  • 神経症状(しびれ)
  • 臓器障害(肝臓、腎臓の機能低下)
  • 感染症
2~6ヶ月
  • 肺障害
  • 心臓障害

放射線療法の副作用

放射線の副作用には照射直後に起こる急性のものと、数ヶ月~数年経ってから起こる遅発性のものがあります。 照射した皮膚や粘膜に炎症が起こったり、臓器特有の副作用が起こることがあります。

頭・顔・首 急性
  • 頭痛
  • 味、臭いが分かりにくくなる
  • 食欲低下
  • 鼻や口の中が渇く
  • 目がゴロゴロする
遅発性
  • 集中力の低下
  • 脱毛、髪質の変化
  • 声枯れ、喉の違和感
  • 目や鼻の渇き
  • 味覚の変化
胸部 急性
  • 胸焼け、痛み(特に飲み込む時)
  • 食欲低下
  • 吐き気
  • 体重減少
遅発性
  • 稀に肺炎
  • 肋骨の骨折
腹部 急性
  • 胃炎、胃潰瘍
  • 嘔吐
遅発性
  • 肝臓、腎臓の機能障害
骨盤部 急性
  • 便秘、下痢
  • 肛門の炎症
  • 膀胱炎
遅発性
  • 早期閉経
  • 不妊
  • 繰り返す膀胱炎
  • 脚の浮腫み

造血幹細胞移植の副作用

移植前に行われる大量化学療法や放射線照射によって起こる副作用、感染症が主なものです。通常の化学療法、放射線療法より副作用が強く出たり、移植特有のものが起こることがあります。

移植片対宿主病(GVHD)

白血球は本来、体内の正常な細胞を仲間とみなし、外からの侵入者や異常な細胞(ガン細胞など)を攻撃しますが、ドナーの造血幹細胞(移植片)から生まれた白血球が患者さんの体を異物とみなして攻撃するのが移植片対宿主病(GVHD)です。患者さんとドナーのHLAを可能な限り合わせて移植を行いますが、代表的なHLAを合わせるのであり完全一致というわけではないので、 どうしても一定の確率で移植片対宿主病(GVHD)が起こってくるのです。免疫抑制剤を使って半年~数年に渡り、予防する必要があります。

急性GVHD(移植後3ヶ月以内)
  • 原因不明の熱が続く
  • 皮膚に発疹(ブツブツ)が出る( 重症の場合には火傷のようになる)
  • 肝臓の細胞が破壊され黄疸が出る
  • 大量の下痢や血便が続く
慢性GVHD(移植後3ヶ月以降)
  • 皮膚が黒ずんだり硬くなって関節の動きが悪くなる
  • 目が乾燥してゴロゴロしたり痛みを感じる
  • 口内炎ができやすくなる
  • 舌が乾燥して味覚がなくなる
  • 肺が硬くなって呼吸がうまくできなくなる(重症の場合には血中の酸素濃度が低下して動けなくなったりする)

日和見感染症

前処置で用いた抗がん剤や放射線照射、GVHD予防や治療の影響で、高度の免疫抑制状態が続き、普通の人では平気な弱い細菌、真菌やウイルスに対してさえ抵抗力がなくなり、重症の感染症へ進んで抗生物質などが効かなくなることがあります。痛みの強い膀胱炎や帯状疱疹、呼吸困難を自覚する急性呼吸窮迫症候群(ARDS)という病態は非常に危険です。

その他

  • 腎不全
  • 不整脈
  • 心不全

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